治療方針について

治療方針について

当院が歯科を併設して、今年で5年になります。
目標に掲げたのは「病気にならない病院を作る」ことでした。
それでは、病気にならない病院とはどういうものでしょう。

「なぜ」を突き止める治療

「なぜ」を突き止める治療多くの歯科医が予防の大切さを説き、虫歯や歯周病にならないためのブラッシングやメインテナンスを診療科目にしています。

しかし私が考える「病気にならないための治療」とは、一言でいえば「なぜ」を突き止めることに他なりません。

たとえば風邪をひいたとき、風邪薬を飲めば咳やくしゃみは収まり、熱も下がるかもしれません。けれども、それだけでは薬を止めればまた同じ症状がぶり返してしまうでしょう。
それは、なぜ風邪をひいたのか、その原因を突き止めずに症状だけを抑えたにすぎないからです。

歯科でも同じことが言えるのです。なぜ、歯が痛むようになったのか。なぜ、ものが噛めなくなったのか。その原因を解決しなければ根本的な治療にはならないと、私は考えます。

来院された患者様は、よく同じ質問をなさいます。
「虫歯を治してもらいたくて来たのに、どうして今日は治してくれないのですか?」
たしかに、患者様の焦る気持ちは分かります。少しでも早く虫歯になって黒く侵された部分を削り取ってほしいことでしょう。

しかし、虫歯部分を削ってしまえばそれでいいという訳ではではありません。お口の中の環境がなるべくいい状態で、少しは時間がかかっても将来のことをきちんと考え、ふたたび虫歯にならないよう予防をしながら治していくべきだと考えます。歯は、一生涯にわたって使っていくものです。その長さを考えれば、治療のために1〜2日くらい余分にかかったとしても、なんでもないことなのではないでしょうか。

まずはお口の環境を整えてから

まずはお口の環境を整えてから当院(歯科)では、初診のときに唾液などの検査により、患者様一人ひとりのお口の状態や噛み合わせなどの癖を知り、汚れをとって綺麗にすることに時間を費やします。

この処置は、汚れ具合によってかかる時間がまったく異なってきます。なかには十年単位で歯垢や歯石を蓄積されている方もいらっしゃいます。その場合、1回のクリーニングではなかなか取りきれないので、何回かに分けて処置をする必要があります。

患者様の中には、すぐに虫歯を除去しないことに怪訝な思いをする方もいらっしゃいますが、まずはお口の中をクリーンな状態にすることが大切だということを理解していただくように当院では徹底しております。なぜこのようなクリーニングが必要かといえば、出血することが多い歯科治療の場合、感染症を引き起こしてしまう可能性が非常に高いからです。

しかし歯科治療では、意外なほど感染症に対する意識が高くないのが現状なのです。お口の中にはさまざまな菌が繁殖しているというのに、衛生管理がなおざりなまま出血を伴う治療をするのは、非常に危険なことだと考えています。

はじめは我慢していただいたとしても、その結果、お口の環境がよくなり長持ちする歯が得られるならばこれに越したことはありません。たとえ歯を失ったとしても、きちんとした噛み合わせを取り戻すことによって、患者様を以前と同様に健康な生活が送れるようにすることは、歯科医としての責任と考えております。

治療が終わって患者様の笑顔を見ることができたとき、治療する側の私もまた心から健康になれるのです。

※不明な点、不安なことがあるときは、どうかお気軽にご相談ください。できる限りの説明をしたいと思っております。

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